ネイマールがバルセロナからPSG₍パリ・サンジェルマンFC₎に移籍しました。
ネイマールは2億2000万ユーロ(約230億円)という、サッカー界では史上最高値の移籍金でバルセロナを離れました。
それまでのバルセロナは、ネイマール、メッシ、スアレスというスーパータレントを押し出した戦術にも陰りが見え、宿敵であるレアル・マドリードとの差は広がるばかり。
そして、次世代のバロンドール候補、バルセロナのエースと呼ばれながらも、相変わらず、チームの主役はリオネル・メッシが居座る状態。
ネイマールは確かに凄い選手ですが、未だにメッシには及びませんし、同年齢だったときのメッシにすら及んでいません。
スポンサーリンク
ネイマールはサッカー選手としてメッシには到底、及ばない…
ネイマールはブラジル代表の10番であり、移籍をしない限り、次世代のバルセロナのエースになる筈の予定でした。
ただ…ネイマールは到底、メッシの代わりにはなれないし、スアレスよりも一枚も、二枚も実力では劣る選手であるのが現状です。
確かにシュートの決定力は高く、ドリブルの技術も高いですし、サッカー選手としての個人技は超一流でしょう。
しかし、ネイマールはメッシと比較して、たった一人で強豪チームを混乱させるプレーを披露が出来る訳ではありません。
曲芸紛いのテクニックを持ち、ボールを簡単には奪われませんが、それがチームに勢いを持たせるプレーとは程遠いものだということは分かり切った話です。
また、サッカーIQは高くはなく、プレーは恣意的で即興的。
チーム状況を察知しながら、プレーを行うという事が未だに出来ていません。独りよがりで無謀なドリブルを繰り返す悪癖があります。
利他的なプレーを目指さない限りメッシは超えられない。
ネイマールは、メッシの様に絶対的なドリブル能力を活かして、戦術的にチームを引っ張るプレーが出来ません。
関連記事:驚愕のドリブルテクニック!何故?メッシは凄いのか?
メッシとスアレスに自由にプレーをさせる為のフリーランニング、ドリブルを駆使する機会を殆ど見る事はありませんでした。
実際、ネイマールがバルセロナで得点を量産しているのは、メッシとスアレスが相手マークを分散させて、ネイマールのマークを緩和させていたからです。
ネイマールは確かにテクニックもあり、決定力もあります。
メッシ、スアレスの様に状況により、囮になり、チームとして個を活かせる選手にならなければ、彼はこれ以上、サッカー選手として成長することはないでしょう。
それが出来ない内は到底、メッシには一生懸けても実力は及ばないし、次代のバルセロナの低迷した象徴として、メッシを比較対象に非難されるかもしれません。
スポンサーリンク
マークが甘いリーグ・アンでプレーする限り、メッシは超えられない。
ネイマールは移籍したPSGで早速、金額に見合った活躍を披露し始めています。
ただ、プレー以外での話題がそれ以上に多く、長年チームを支えてきたキャプテンであるカバーニとの確執は終わっていない雰囲気があります。
そして、何といっても環境が変わってしまったのは、彼のサッカーキャリアを築く上で、かなり痛手となるでしょう。
どんなに才能が恵まれていても、常に限界を要求される厳しい環境で揉まれ続けなければ、サッカー選手としての成長は難しいと思います。
リーガ・エスパニョーラのバルセロナは、そういう意味でサッカー選手としての成長を促すのであれば、最高の環境だった筈です。
バルセロナというチームの選手が背負う重圧、レアル・マドリードという世界最高のクラブとの負けられない戦い。
その環境下で凌ぎを削り続ければ、ネイマールはより選手として高みを目指せた筈です。
…しかし、世界屈指の選手層を揃え始めたPSGといえども、同じリーグ・アンには見合った実力を持つチームが存在しません。
モナコが該当する。と言えないこともないですが、モナコがレアル・マドリードと同じ実力を持っているでしょうか?
他のチームもアトレティコ・マドリード、バレンシアと同等の実力があると言えるでしょうか?
PSGは将来のバロンドール候補とも呼ばれるムバッペも獲得し、更に来シーズンは世界最高峰のアンカーと呼ばれるエンゴロ・カンテの獲得も目指しているようです。
しかし、いくらチームが強くなろうとも周囲の環境がより厳しくならなければ、世界最高峰の強豪クラブと渡り合うのは難しいのではないでしょうか?
勿論、それは選手個人にも言えることでしょう。
ネイマールは『甘いマーク』の中でこれまで以上の活躍を見せると思いますが、到底、メッシのレベルに辿り着くことはないと思います。