サッカーをよく見る方で、良く思われることがあると思います。
海外サッカーを見た後、Jリーグのサッカーを見るとなんだかやたらにスピードが遅いとは思わないでしょうか?
なぜ、Jリーグがすごく遅く感じる理由ってのはよくわからないのですが、ただすごくピッチが広く感じるような感じがして、なんだかモッサリとしてるような気がします。
今回は、なぜJリーグのサッカーが海外サッカーと比べるとスピードが遅いのか?その理由について公開してみたいと思います。
Jリーグの選手は基本的にキック力が海外選手に比べて弱いから。
Jリーグのサッカーが海外サッカーよりも遅く感じられる理由は、もうこれに限ると思います。
J リーガーの選手達は、海外の選手たちと比較して、明らかにキック力が非常に弱いです。
基本的なパススピードは遅いのはもちろん、特にミドルシュートなどは、非常に弱い印象を受けます。
Jリーグの試合を見てるとバイタルエリア付近から強烈なミドルシュートを放てる選手というのは非常に少ないと思われますし、そういうシーンを見るのが殆どありません。
しかし、海外サッカーを見ると、シュートを打てるタイミングがあるならば、バイタルエリアから強烈なミドルシュートをどんどん放ってきます。
しかも精度が高く、威力もとても強いです。
対戦するチームは少しでもマークを緩めると、どんどん強いミドルシュートを放ってきますので、必然的にマークが厳しくなります。
もう引退してしまいましたが、イングランドのスティーブン・ジェラードみたいな選手をバイタルエリア付近で余裕を持たせると、とんでもない事になるのがよく分かると思います。
こんなヤバい選手…Jリーグにいますか!
キャプテン翼の日向小次郎ばりのタイガーショットみたいな強烈なシュートを放つ、トップ下、ボランチの選手がJリーグには皆無です。
J リーガーには強いミドルシュートを放てる選手があまりにも少ないので、バイタルエリア付近のマークは厳しくしなくても、失点のリスクが非常に少ないのが特徴です。
スティーブン・ジェラードみたいな選手がJリーグに存在していたら、彼がボールを持った時、急いで必死にマークに付かないと恐ろしい事になりますよね。
ディレイが基本な為、攻撃の選手に対して距離をあまり詰めないから。
上述したように、Jリーグの場合、バイタルエリア付近のマークは厳しくなくて済むので、ディフェンスは基本的にゴール前をしっかりと固めるだけで失点のリスクを免れることができます。
ですので、Jリーグのディフェンスの基本はディレイが前提となります。
ミドルシュートの脅威がないので、ゴール前を固めるだけで、ディフェンスが成功してしまいます。
相手選手に厳しく寄せなくても、怖さは特にありません。
攻撃の選手と距離感を持って、ゴール前を固める守備が基本ですので、あまり動かなくても問題はありません。
攻撃の選手もゴール前までは楽にボールをもてますので、プレースピードを特に上げる必要はないんです。
そうなると、攻守ともにプレースピードをあまり求められなくなります。
反面、海外サッカーの場合、攻撃の選手に余裕を与えると、精度の高いミドルシュートをどんどん放ってきます。
ですので、守備の選手は攻撃の選手に対して、しっかり距離を詰めて守る必要があります。
攻撃の選手は、守備の選手が素早く距離を詰めてくる為、マークを振り切るためプレースピードを上げる必要があります。
守備の選手は、攻撃の選手に素早く距離を詰め、攻撃の選手はマークを振り切るために素早く動く。
以上の動きを海外サッカー選手は連続して行ってくるため、プレースピードが非常に早く感じられるんです。
話をまとめますと、Jリーグのサッカーが海外サッカーよりも遅く感じる理由は、下記になります。
- キック力が弱いので、ミドルシュートの脅威がない。
- ミドルシュートの脅威がないので、ディフェンスはディレイが基本。
- ディレイが基本なので、攻守ともにプレースピードは要求されない。
日本代表監督のハリルホジッチが日本人選手に『デュエル』という言葉を使い、球際の攻防を強く要求するのは、上述した内容を改善したいという表れだと思われます。
…ただ、アプローチの仕方がちょっと違うのかなぁと思うのは、現状のJリーガー達に球際を強く要求しても、Jリーグの試合に限り、勝利をする為には必要がないので難しいのでは?
と思います。ハリルホジッチは球際の強さを要求するのではなく、ミドルシュートをもっと多用する様に意識をさせた方が、彼の言う『ディエル』の要求が満たされると思うのですが…
少し脱線しましたが、以上が、Jリーグが海外サッカーよりもスピードが遅いと感じる理由です。